2007年4月30日月曜日

アルフォンソ

アルフォンソ(Alphonso)とはマンゴーの名前。もともとはムンバイ周辺を統治していたポルトガルの司令官かなんかの名前と聞いているが、アルフォンソマンゴはムンバイ特産のみんなが待ち望むマンゴ。風味が普通のマンゴよりも濃くて、なんというか濃いポンカンの味みたいな?、癖になる味です。4月から5月が旬なので、今街はマンゴー一色(ちょっと大げさ?)。こちらでは信号待ちの車に物売りが近づいてくるのですが、ここ最近はマンゴーの箱をかついで来る人が増えたし、ローカルマーケットでもマンゴーだけ売る店舗があったり、スーパーにもマンゴ箱の山が日に日に増えてます。特に最盛期の先週くらいからはぐっと値段も下がってきました(初旬700Rs/ダースが400Rsに:それでもまだまだ高級品)。ここに居るからには思う存分食べたいと、ちょこちょこ折をみて買っていましたが、張り切って1ダース買ったとたん食あたりに合い(原因は今だ不明)、少しマンゴーから遠のいていましたが、やっぱり味を勉強したいと先日もダース買いしました。冷凍してもおいしいので、2人で1ダースは多いかなと思っても、大丈夫でしょう。
このマンゴ、去年あたりから日本へも輸出解禁になったとかで、新宿高野あたりにはそのまま売られているはず。めちゃくちゃ高いという噂(見た人いたら教えてね~)。。私は去年日本にいる時、紀文(確か)の豆乳でアルフォンソマンゴーを初めて知ったのですが、インド産であるとはこちらに来てガイドブックを見るまで知らなかった!

しかも、タイミングのよいことに、知ってか知らずか日本の友人がマンゴの飴を送ってくれました。”マンゴの王様・アルフォンソマンゴ”使用と書いてあるではないですか!早速お味を試してみると、んまぁ濃厚な風味がばっちり出ています。でもパッケージにはどこにもインド・ムンバイ名産とは書いていません。なんでかなー、イメージ悪い?だって普通フロリダ産オレンジとか、ベルギーチョコレートとかはアピールしてパッケージに書いてない??インドをアピールするのはまだまだ時期尚早なのでしょうかー。どう思いますか?

2007年4月25日水曜日

Tetsuma

たまにはムンバイのお店情報を。
Tetsumaはダウンタウンのコラバ地区にある日本料理のお店です。昨年できたらしいのですが、日本料理といってもプルコギ(韓国のお肉)やパッタイ(タイの焼き飯)などもメニューにはあると聞いていましたので少しアジアフュージョン料理っぽいお店かなと想像していました。雑誌に掲載された店内のモダンなインテリアも気になっていたので先週ようやく行ってみました。

お店の名前は日本語のタツマキから取った、と雑誌で読み、日本を称する怪しいお店か、と思いきや、スシメニューがひととおりそろっておりびっくり。マグロはインドネシアからの輸入ということでとりあえず1皿。あと、失敗のなさそうなカリフォルニアロールを1巻。

感動したのが揚げだし豆腐。輸入なのかな?ちゃんと柔らかいお豆腐にさくっとした衣。おだしはまあまあくらいですが、手に入りにくいお豆腐と衣この歯ごたえだけでも満足とします。他には、チェンナイ(旧マドラス、ベンガル湾沿いの町)産えびの炭火焼レモン絞りと、牛の鉄板焼きと、最後にしめとしておうどんを注文。えびも牛も立派なサイズのものが十分な量ででてきたことに満足。牛はどこ産か聞くのを忘れましたが味からみてインド産ではなさそう。柔らかかったです。残念だったのが最後のおうどん、麺の湯で加減は多めに見たとしても、おだしがしょっぱすぎて指導したいくらいでした。麺類って難しいけど、他が評価できるものだだっただけに残念。だしのコツをもう少しわかってほしいお店です(他にもお好み焼きとかメニューにありました、チョイスがシブメですね)。

日本食は最近ムンバイの色々なおしゃれな店でもメニューに取り入れられていますが、どこもほんのちょっとの量でいいお値段。ここtetsumaもお値段は十分よすぎるのですが、量が良心的で気分的によかった。お弁当サービスをランチにやっているそうで、だんな君のオフィスが近ければ使えたのにね、残念。。。

2007年4月20日金曜日

お誂えの楽しみ

こちらインドは、既製品よりもオーダーメイドの国のよう。サリーと同様によく着られる民族服パンジャビードレス(こっちではサルワール・カミーズという)も、布を選んでテーラーさんへ持っていくほうが安く仕上げられたりするのだとか。カーテンや家具など、買うよりも(尤も既製品が少ないということもあるが)オーダーしたほうが安く、希望の物が手に入るというのが基本。分業体制も整っているし人件費も安いことも関係しているみたい。これから少しずつ楽しんでみたいオーダーメイド=お誂えなのですが、まずは額縁で試してみることになりました。
先月の福ちゃんとの旅行の際、なぜか惹かれて購入した象の絵。なんてことはないお土産品なんだけど、額に入れるとそれなりに見えません?ちょっと豪華な金縁・装飾のある額に入れ、白いマットをつけました。このままお土産にもなりそう。実際、そういうお仕事も請け負っているようで、お店には沢山のみやげ物絵がありました。

あと、他にも旅先で取った写真も額に入れてインテリアの一部にしたいと思っていたので、3枚綴りの額と、写真にはないけどだんな君が撮影したなかなかの1枚だけを収めた額も注文。玄関に並べたらお客様の目にも留まっていい感じかな、と。


注文をしたお店はサウスムンバイの中心街のマーケット内のお店。すごーく小さいお店だけど、腕は確かと知人から紹介されていたお店。こんなところで作業してるのー?と思わせるような場所にあるけど(実際人の往来が激しいので砂埃は凄いし、すぐ目の前は八百屋や果物屋)仕上がりはとーっても綺麗且つ丁寧。お薦めなだけあります。話によると某有名T★jホテルもクライアントなのだとか。。。デザインを指定して、色や枠を選んで、オリジナルな商品を作るのって、こんなに楽しいのね、、、とお誂えの楽しみに目覚めた体験でした。あんまり作ると部屋の壁が足りなくなっちゃうけど、もっと作りたーいというのが本心です♪

2007年4月14日土曜日

赤い食べ物

こちらの八百屋では、日本と同じような野菜もあれば、日本であまり馴染みのなかった野菜もあります。家ではだんな君の為に和食を毎晩せっせと作っている私ですが、最近知人が開催するお料理教室(インド料理+α)に行くようになって、馴染みのなかった食材に気軽にトライできるようになりました。中でも最近のヒットがビーツとザクロ。どちらも鮮やかな赤色の食べ物です。とはいっても、どちらも日本でも手に入る食材でありますが、今までり気に留めることがありませんでした。聞くと、ビーツは鉄分豊富でとっても体にいいらしい。特に私は慢性的な貧血体質になっていることから、早速試してみることに。売り場ではおいものように目立たないビーツ。泥を落とすと外見はこんな感じ。

水からじっくり20分ゆでるということだったので、しっかりゆでました。ゆでてる傍から真っ赤っ赤!!とっても綺麗~。食べ方はカブのように使えば失敗ないとも聞いていたので、色々試してみることに。まずはゆでてそのまま酢とオリーブオイルと残っていたディルを刻んでサラダに。そのほかにボルシチを作り、簡単にピクルスにもしました。塩昆布とあえてもおいしいよと知人は言っていましたが、まだ試していないです。

もう一方の赤食材、ザクロですが、”りんごのレリッシュ”というレシピを教えていただき、りんご酢を甘くしたものをザクロの実とりんごのみじん切りに合えるという、さっぱりとおいしい付け合せです。ミントの葉を細かく切ってふりかけます(写真ナシ・・・)。ザクロそのままのおいしさに虜になり、いくつも買って何度もつくって、ザクロの実自体冷凍保存してデザート代わりに食べています。種の食感と甘さが癖になります。ちなみに、これら二つの食材は外人用かな?って思ったけど、うちのメイドさんもビーツは時々使うと言っていた。カレーに入れるんだって。カレーといってもさっぱりとしたスパイス炒めみたいなタイプ(バジーってやつ)に。

2007年4月9日月曜日

コーヒー文化

インドといえば紅茶!
そんなイメージが日本では強いと思いますが、街角のチャイ屋はゴマンとあるものの、日本で一般的なアッサム、ダージリンを扱うティーショップは余り見かけません。レストランで頼んでもネスレやTATAの廉価版ティーバックがぽちょっとカップに入って出てくる程、案外無頓着のよう。それに引き換え、ムンバイは若者が闊歩する最先端都市だからなのか、コーヒーショップが結構あります。スターバックスはまだインドには店舗展開をしていないのですが(外国企業出店法かなんかで、現地企業との合弁が義務付けられている為と聞いた)それ以外のコーヒーショップチェーンがどんどん拡大しているようで、うちの近所にもいくつかあります。御三家はBarista, Cafe Coffe Day,Mocha(公式サイトなし)です。beni家御用達は「MOCHA」。お店の雰囲気はモロッコ風(モロッコへは行った事ないけど・・・)のインテリアで、照明を落とした室内はなかなかの雰囲気。ゆったりしたソファやカーテン付の丸い席とかあって長居したくなる。ここは南米やアジア、アフリカのコーヒーやエスプレッソタイプだけでなく、シェイクやレモネード、デザートや軽食メニューが充実しているところが+お味もインドっぽくなくて?上々、気に入っている理由。しかも、水タバコを吸えるメニューもあって、みなさんモクモクさせてます。うちの近所のMochaは有名大学や外資系企業が多いのが理由だと思うけど、客層は全くインドを感じさせない。サリー着てる人なんて全然いないし、女の子でタバコ吸ってる子もいるし、ぱっとみ若いのにお昼間からお酒飲んでたりするし、ちょっとリッチな新世代系が来てるのかしら?そういえば、一人できてる人みたことないわぁ。みんなおしゃべりしに来てるんだろうな。

紅茶の消費量にはまだ及ばないんだと思いますが(チャイ用:CTCというタイプの茶葉はスーパーでも沢山の銘柄があります)、インドのコーヒー消費量は確実に増えている模様。インドコーヒー協会(Coffee Board of India)のデータを見てみたところ、それまで微動だにしなかった国内コーヒー消費量が突如2000年から増加していることがわかります。2000年はBaristaのオープンした年でもあり、国内コーヒー合戦開始年と見れるかもしれません。きっと欧米風なおしゃれなカフェという空間がこれからどんどん広がるのかもしれません。近々スタバの出展も噂されていますので、今後の動向が楽しみな分野です。

ちなみに、インドでもコーヒー豆はとれるんですよ。南インドのマイソールや紅茶で有名なニルギリ地方はコーヒープランテーションでも有名で、上記のムンバイのコーヒーショップも国産豆を提供している所もあります。南インドではコーヒー協会の運営するindian cofee houseというローカルのレストランがあって、ケララのその店ではチャイと並んであまーいミルク入りコーヒーがありました。チャイ4Rsに対しコーヒー3.5Rsとお手ごろだった記憶が。尚、大手スーパーでも少ないながら量り売りのコーナーでマイソール産を購入することができました。

2007年4月4日水曜日

小さな日課

それは、夕日を見ること。
アパートがわりと高い位置にあって、目の前にさえぎるものがないとこから、家のリビングから丁度良い場所で夕日が沈んでいくのをみることができる。少し離れたところにあるビルの後ろ側に、最近なら大体6時半から7時の間に、まるくてぽってりした太陽が、じわじわ赤みをおびてくる。太陽が沈むというより、その赤みを帯びた太陽が、だんだん真ん中くらいから雲に侵食されていく感じ。たった5分くらいの時間でどんどん周囲の情景が変化するのを見るのは、いつもほぉーっと感激してしまう、実に"beauty" が"full"な美しい瞬間。写真で撮るとなんか相変わらずイマイチなんだけど、わかるかな。。。毎日毎日微妙に異なる。この時間帯は晩御飯に取り掛かっている時だから、だんな君もまだ会社で、一人のちっちゃな楽しみな時間でもあるのです。:)
太陽や月を見るのはなんとなく昔から好きだったんだけど、なぜかと考えれば、やっぱり、この二つは、どの国にいても、みんなが同じものを見ているからかなと最近は思います。