2007年2月17日土曜日

パーシー料理

パーシー=parsi(s)とは、インドのゾロアスター教徒(拝火教とも日本ではいいますよね)のことを指します。インドに来る前は知らない単語だったのですが、こちらでは結構耳にします。インドゾロアスター教徒は一説には8世紀頃イラン方面から移住し多くはグジャラート州周辺(パキスタンに隣接したインドの西側地域、アラビア海に面し昔から貿易が盛んだった)にいた人達のこととされています(もっと前とか諸説ありbyインドの宗教辞書参照)。その後多くが商業が盛んなムンバイに移り住み、商人として活躍、成功した人が少なくないそうです(特に東インド会社設立以降)。人口的には少ないがお金持ちが多いということで知られています。食事に関する戒律が少ないことから、西洋の文化を受け入れやすくリベラルな考え方で商人として成功できたとも言われます。有名どこでは、インドの大財閥TATAファミリーもパーシーとのこと。

お魚もほとんどのお肉もOKなパーシー料理。
一度食べてみたかったので、ムンバイ市内のパーシー料理店へだんな君といってみました。選んだのは有名ガイドブックにも掲載されている「JimmyBoy Cafe」。ランチタイム過ぎの昼下がり、こぎれいなお店で、店員さんも感じがよく、観光客なれしている様子。メニューで迷っていると、色々食べられるコースランチを薦められ、且つ、二人で半分ずつにして2種類食べたらいいよとの提案。このコースはパーシーの結婚式で食べるような内容なのだと店員さん。料理をバナナリーフの上に載せてくれます。最初はお魚から。写真の左がバナナリーフに包まれたマナガツオのミントチャトニ蒸し(Patra ni Machi)。右が同じくマナガツオのクリームソース。奥の白いのはお米チップス、その手前がチャパティ(ここではロティと呼ぶ)左の赤いのが甘辛いピクルス(何でできてるか忘れました)。その後に出てきたのが、フライドチキン;少しマサラ、とチキンのトマトソース煮にポテトチップをかけたもの、それからマトンのビリヤーニ(いわゆるピラフ)にダールをかけたもの(お豆のソース)、最後にデザート、カルダモン味のカスタードプリンにクルフィ(カルダモン味のアイスクリーム)でしめ。
パーシー料理の特徴は、やや甘めなところ。スパイスも入れるけれど少しお砂糖が入るとのこと。クリームソースもトマトソースもほんのり甘くて、すごく食べやすい。揚げ物;中でもポテトチップスが大好きな私にとって、チキントマトソースはインドのおいしーいリスト上位にランクイン!(写真が綺麗にとれませんでしたので省略~すみませーん)

1 件のコメント:

Sage さんのコメント...

パーシー料理って、初耳。
お肉もお魚もOKとは、寛大なんだね。
やや甘めというと、日本の卓袱料理を想像するけれど、やはりそこはインドだよねー。
お料理は、写真では素朴な感じがするけれど、食べたら見た目とは違う味がしそう。
その、一押しのチキントマトソース、レシピを知りたいねー。