2007年11月27日火曜日

出張星占い

ただ漠然と、インドは占星術が有名だからアカサンが生まれたら出生日に基づくホロスコープを作ってもらえたらインドで生まれたいい思い出になるんじゃないかな、と思っていました。そうしてたら今月に入って知人から旅先で占星術してもらってきたよという話を聞き、しかもその人が今月ムンバイに仕事に来るからチャンスがあったら占ってもらう?と紹介してくれたのです。とってもいい人だったからまずは自分のことを占ってもらったら?という知人の進言に、うちへ来てもらい私のホロスコープを直接見てもらうことになりました。はっきりいってまともに占いをしてもらうのは人生初体験、柄にもなく緊張してみたりして。。。

イメージとして紙にホロスコープを書き込んであって取っておけるものと思っていましたが、うちへ来た占星術師さんはチョークでテーブルに直接書き込み、星をあらわす貝殻や石を計算に基づき載せていくという方法をとっていました。先に伝えておいた”生年月日””出生時間””出生場所”の3つから(情報はこれだけ)数字を出し表にしていきます。その表に基づいて今の自分の状況や出生から今までのこと、今後の人生のことを分析してくれるのですが、ひとつひとつ星の位置の説明をしてそれをどのように解釈するかということを教えてくれました。知人がいうようにこの方は人柄のとてもいい人で、占いにもそれが現れているというか、解釈の方法がとってもポジティブになれるものだったので、結果はなんだかとってもいいことずくめだったのですが、特に面白かったのがこちらから何も情報を与えていないのにもかかわらず”私が仕事を辞めてインドに来ることに決めた時期が今の状況にとてもいい影響を与えている”ということをいわれたことでした。その時期に変化を求めること、引越しをすることは”吉”だったのだそうです。その結果アカサンが私達のところに来てくれたと考えると来るべき時期だったからなのかな~なんて思いました。その他沢山のことを質問して(詳細はヒミツ♪)、約1時間のセッションになりました。そうそう、意外なことに歌の才能があるから伸ばしなさいなんていわれました。カラオケとか苦手なんだけど、そういわれちゃうとちょっとその気になってみたりして。まずはお風呂で練習しようか??

ちなみに、今回彼がムンバイに来たのはクライアントの結婚式に参加する為だとか。その結婚式の日取りやその前の結納日の日取り等も相談を受けて占星術で決めたそうです。人生に16個の節目があってそのすべてに占星術は使われるのだと教えてくれました。子供の出生日についてもアドバイスするのだとか(えっ?)。知らなくて驚いたのは、占星術がアーユルヴェーダと密接に関わっているということ。アーユルヴェーダのお医者様が診断する際に、ホロスコープの位置により処方するお薬も変わるのだそう。ホロスコープからもその人の体・性格の種別(ヴァータ・ピッタ・カパの3型)が現れているって。その他もちろんのことヒンズー教とも繋がっていて占う前と後にお祈りも欠かしていませんでした。”星占い”といってもインドの長い長い歴史の中で人の生活に結びついた深いものなんだなーと改めてインドおそるべしって思いました。そして、アカサンが生まれたらアカサンの為に占ってもらうっていう約束もしてもらいました♪

注:インド占星術は西洋占星術とは23度の緯度の差?により計算方法が違うそうです。

2007年11月25日日曜日

ベビーベッドが来た!

やっと、ベビーベッドが届きました。ディワリの連休中に注文したものでなんだかだと遅れて今週末になりました(3日で届くといわれたけど結局2週間でした・・・)。実は家から歩いていける場所に新しくベビーグッズショップが先月オープンしたので自主リハビリの際(笑)に行ってみたのです。そのお店はインド全体に店舗を増やしている英系のチェーン店で主にショッピングモールに入っていますが、私が住む街は路面店です。デザインの可愛い輸入品が多いことからちょっと余裕のあるインド人対象に伸びているようですが、ここでは外国人が多いので受けるという戦略らしいです。

さて、前置きが長くなりましたが、お店の販売員さんとお手伝い君(店舗で掃除係の子)がオートリキシャーにのって、うちへ配達に来ました。この販売員のおじさんはお店に見に行った時からすごく積極的で私達が視線を送った商品のほぼ全てを説明しようとするくらいの勢いで、その必死さが可笑しくってしょうがなくて、印象はとってもよかったのでした。そのおじさんはセールスマネージャーみたいだったからまさか自分で配達までするとは思わなくて、本人が玄関前にいてびっくりしました。色々話してたら新規オープンでまだまだお客さんが少ないとのことで、お腹の大きい私がだんな君付で来店したらそりゃー絶対買うお客さんってわかるもの、張り切るはずですよね。しかも自ら組み立てて、お手伝い君は立っているだけ。。。やはり分業の国??

出産後長くこちらにいるわけでもないし、こちらで出産した友達曰く、結構添い寝しちゃう上にベッドの規格が日本と微妙に違うよときいていたので、ベビーベッドの購入は悩みましたが買ってみると気分が盛り上がってきました。私達のベッドルームの端に前から象の絵と友達からもらったおもちゃを飾っていたのですが、そこにベッドを置くと”アカサンコーナー”が出来た感じがして、早速以前に用意していた象さんのお布団セットをのせてみました。うーん、かわいい(自己満足)♪

しかし、いつも思うことなのですが、自分が外出する場合は馴染んでしまって気がつかないことが多いのだけど、地元の人がうちへ来るとその後のなんともいえない香りが強烈に残ります。お水の配達でちょこっと家に来た人でさえもすごいスパイス臭なのですが、今日は二人で30分くらい働いてくれてたので、帰った後はしばらくそのスパイス臭が部屋中にあって改めて驚きました。お香たっぷり焚いておけばよかったかな~。イジワルというんでなく、もう普通に。

2007年11月20日火曜日

マタニティ服はインド服で!

今週で36週、アカサンはラストスパートをかけるべく日に日に私のお腹は大きくなってます。動きが制限されるだけでなく、着るものも制限されるんですね、妊婦って。そうそう、そんな妊婦ライフを支えてくれるインド服があるので今日はご紹介♪

私の場合は常夏のインドで冬服がいらないことと、途中3ヶ月程自宅軟禁で外出が多くなかったことから、結局マタニティ服らしきものはテーラーで作ったワンピース1枚だけで済みました。手持ちのゆるめのデザインのワンピースが役立ったことと、妊娠初期は普通服のウエスト部分を緩めて乗り越え、中期以降はこちらで一般的なパンツスタイルの”サルワール・カミーズ”を着ていました。

インドといえばサリー、のイメージが強い女性の服装ですが、実はこのサルワール・カミーズ(パンジャビスーツの名前なら聞いたことがあるかも?)がサリーよりも幅を利かせています。この服はチュニック丈の上着(カミーズ)とパンツ(サルワール*1)、ショール(ドゥパター)からなる3点セットで構成されていてノースリーブあり、短め丈あり、細見パンツあり、とデザインが豊富です。足裁きがいいことから、会社勤めのOLさんの通常着です(写真はだんな君の会社の女子社員ちゃん達・・・カラフルでしょ?photo by だんな君)。既にセット売りされているものもありますが、通常は各自布屋へ行ってオリジナルのデザインでお仕立てします。サルワール用のセット布が沢山あるのでそこから選ぶことが多いみたい。私はこのセットのうちショールのデザインに惹かれて+サリーよりも気軽だし、妊婦になる以前から何枚か購入していました。このサルワールは普通既製品でもある程度丈や幅などを補正してぴったりサイズで着ることがおしゃれなんですが、なぜかパンツのウエスト部分だけはフリーサイズ(140cm!!)のつくりになっているのです。ウエストサイズに一番影響が出る妊婦生活には、このデザインは超便利なわけです。サリーはちらみせファッションでお腹をだすことから妊婦さんにはサルワールのほうが断然お薦めでもあります。実際病院でもお腹の大きい人はほとんどがサルワール。ちなみにムンバイは洋服を着る人もすごく増えています。

初登場、先週撮影のbeniです。体重増え気味なんですが(既に+11kg突破)、日本と違って先生に褒められてます。。。だって、サリーの下から見える先生のお腹のほうが私よりも豊かなんですもの。。。
※ちなみにパジャマ用にはタイのフィッシャーマンズパンツといわれるカンケーンレーをはいてます。これまたウエストフリーサイズ、民族衣装って便利ね。
*1:細見のパンツはチュリダーと呼ばれ、裾をクシュクシュにたるませたスパッツみたいにして履きます。若い子はこっちのほうが好きなんだって。おまけ:分かりやすいサイトがあったのでご興味ある方はどうぞ。

2007年11月16日金曜日

出産グッズの準備

やっとゲレンデベッド解禁の指示がドクターから出ました。家の中でならある程度動き始めていいとのことですが運動は再来週まで待つ、というこに。実は先週の超音波検診後から食事を作ったりとちょこちょこ動き始めていたのですが、正式にOKが出て、本当に嬉しい!今までお店にもいけなかったので自分でベビーグッズを見に行くことが全くできておらず、ネットで少しだけ見て実家から送ってもらったり、先輩ママの友人から譲ってもらったりでなんとか準備というかんじでした。病院からも出産時に持参するリストをもらっていたので、足りないものを補うべく診察帰りに病院の売店によって買物してきました。この売店(写真とってこればよかった~)、ドア1個分くらいの幅しかないのに品揃えが凄い、特にベビー用品は赤ちゃん本舗も真っ青!ってなくらい揃ってます。出産時は荷物そんなに必要ないときくけど、私の病院は出産入院時のベビー服やタオル、シーツ類は自分で用意することになっているのです(なぜか妊婦用パジャマは支給される)。リストには肌着1ダースとか、シーツ1ダースって書いてある、ベビー用帽子も3枚とかって、うそ~?またリストも適当やなーと思ってお店の人に言うと、そんなに必要ないっすよ、といわれる始末。やっぱり。この国は常に情報を鵜呑みにしたらいけません。シーツやマットを規定の半分と肌着を少し買って様子を見ることにしました。やっぱベビー服って小さくて可愛い~♪やっと妊婦生活の楽しみを享受できたと実感。

日本製のほうがいいものは日本から送ってもらおうと思っているのですが、かさばるものは避けたいから悩んでいたのが”授乳用クッション”。友達が使っているのを見て便利そう~とチェックしてました。なので結局作ることにしました。とはいってもミシンもまともな裁縫道具さえ持ってきてない私。型紙になる紙はもらい物の封筒を開いて、クッション本体の布は腹帯のさらしを切って、カバーはテーラーに使った布の残り、クッション綿はゲレンデベッドを支えていた抱き枕を少し崩して、、、。もちろん全部手縫い(ボタン付け糸で)、マチ針の代わりに安全ピン、のサバイバルソーイングでした。でも充分使えそうで、今は椅子の背もたれになってます。アカサンも気に入ってくれるとよいのですが。ちょっと大きなお尻の人形みたいに見えるなあ。。。

2007年11月13日火曜日

超音波

先日34週の超音波検診でお腹のアカサンは推定体重2200gと診断され、目標値を達成しほっとしています。早産の可能性を心配していたので「34週で2000gを超えるよう沢山栄養を取りなさい」とドクターからは言われていたのです。でももっともっと充分に育って欲しいので37週までは無理は禁物、今月末まであと少しの辛抱です。

こちらでは超音波のドクターと担当の産婦人科医は別で、予約システムも別になっており、産婦人科医の指示により超音波の課へ自分で予約を入れ、かつ超音波結果は2日後にしか分からない為、結果を待って再度担当ドクターのところへ行く、という手順が必要。なので今回の超音波検診をもとに、今後数週間をどのように過ごすべきかといった判断を今週ドクターと話しに行くことになっています。先月まで日本で出産するつもりだったので正直どんなお産になるのかまだドクターと殆ど話し合っていません。ほっておいたら”大丈夫よー”で全て済まされてしまいそうなので(そのくらいゆるーくて元気なドクターなの・・・)、今回は質問事項をしっかりリストしていこうと思ってます。無痛分娩であるということだけは聞き出してあるのだけど。。。極度の怖がり&痛がりなんだよね~私。

ちなみに、インドでは超音波から胎児の性別を判断することは法律で禁止されているのだそう。これは昔から男児を尊ぶ風潮があって(女児はお嫁に行く時お金を積まねばならない風習がある等から)性別が分かると堕胎したり生んでから間引きしたりする人が今でも後を立たないのだとか。外国人だから特例はないのかなーと思っていたのですが、昨今ルールが厳しくなっているらしく、例外なく宣誓書みたいな書類にサインを求められました。このルールを破ると聞いた患者と教えた医師両方に50万ルピー(約150万円)ずつの罰金と医師は免許剥奪なんだそう。だからうちのアカサンは生まれてからのお楽しみ。。。名前も両方考えておくことにしましたよ。

2007年11月9日金曜日

ディワリ

インドのお正月と言われるディワリというヒンズー教(*注1)のお祭りがありますが、今年は今日11月9日がディワリの中心日であるラクシュミー・プージャ(ラクシュミーという神様にお祈りする日)で祝日でした(太陰暦を使うので月の動きにより毎年変わる)。だんな君の会社もお休みで昨日から4連休、久々に家でのんびり過ごしています。

ディワリの前までは日本の年越しみたいなかんじで、家の大掃除をしたり、新しい服を買ったり、人にお菓子を配ったりとなにかと物入りなんだそうです。だから職場などではディワリ前にボーナスが支給されることが多いようです。そのためか、うちのアパートでもアパートの従業員(エレベーターマンや警備員)が10人くらいで箱を持ってチップを各家庭にもらいに来てました。ちなみにうちのメイドさんはクリスチャンなので特にお祝いはしないんだそうです。

ディワリは光のお祭りとも言われ電気や火を焚くことでお金の神様ラクシュミーが家に来てくれるらしく、街中で建物が電飾だらけになります。うちのベランダからも近くから遠くまでキラキラと皆競い合うように電気を消費しています。また、この期間は爆竹や花火もいたるところで爆発していて、それこそ爆弾か?と思うような光と振動が毎晩繰り広げられてます。特に花火なんて、日本の花火大会みたいに整備されてなくて、いきなり目の前の道でボンッと上ってうちのベランダ(高台の16F)前くらいで火花がぱらぱら・・・なんてこともあります。なかなか貴重な経験ではあります。でもほんとうにばかみたいに爆竹と花火がいたるところで毎晩爆発していて、苦情がでないのか?と思うほど。でもみんなで楽しんでいるのかなーと思うと、お祭り好きで平和な国だななんて思っちゃいます。

昨日病院へ行ったら病院内もディワリモードでメインフロアに飾りつけされてました。砂で文字を書くのはおめでたい時によくするそうですが、図柄の4角に蝋燭(多分ギーでつくる)がおかれて後で火を焚くようになってました。うちのお向かいさんもディワリ用に玄関前に砂飾りをしていました。また下の写真は見づらいですが向かいの1軒屋の電飾。家を取り囲むように電飾をつけ、デコレーションケーキのように見えます。

(*注1)ヒンズー教だけでなくジャイナ教、シーク教もお祝いをするらしい。

2007年11月6日火曜日

小説とコーヒー

ゲレンデベッド生活、継続中です。
ゴールまでもうちょっと・・・、横になりながらできることは限られているから、毎日毎日活字読みまくり。特に10月は沢山小説を読みました。軽いものだと午前と午後で1冊ずつ読めてしまうのでもう何冊読んだかしら。小説はどっぷりその世界にはまれるので時間を忘れることができて精神衛生上よいですね。推理小説やハードボイルド系、最近の人気作家さん、大河小説系、、、知人から借りまくりです。自分のチョイスではないので今まで知らなかったジャンルの本を読めるのが面白い。小説ばかりで飽きちゃうと雑誌や写真集を眺めたり漫画を読んだり。小説を読む時は、勝手に登場人物を誰が演じたらいいのかとか自分なりに映像化して読んでるんですが、面白いなーと思ったものってドラマや映画にちゃーんとなってたりするものですね。でもキャスティングが自分の思いと違ったり、小説には登場していた人物が削除されていたりするとちょっと残念。
中でも、何の前評判も聞かずに読んで、絶対映画化したらいいのに!って思っていた矢先、東京国際映画祭で上映~なんていうニュースを聞いたのが、「ミッドナイトイーグル」(高嶋哲夫作)でした。小説はテンポがよく、テーマも自衛隊と爆弾とっていうスリリングなものだけどもしかして有り得る?なんていう想像と、アメリカの軍事機密映画みたいな、、、っていうことで一人盛り上がっていたのですが、映画化されたものはだいぶ端折られちゃっているみたいで+主人公達の年齢も小説より若くしてるなー、まだ見ていないけどどうなんだろう。。小説と映画を別物と考えたほうがいいのかな。

で、こうやって小説を読んでいると、”コーヒーを飲む”しぐさがとっても多いことに気がつきました。”朝コーヒーを入れながら、、、”とか、”冷めたコーヒーを飲み込み”とかとか。。。男も女も朝も夜もコーヒー、珈琲、、。小説の中の展開をよりスムーズにする小道具というかんじ。最近私はカフェイン摂取を減らすべくコーヒー断ちをしていたのだけど(チャイや緑茶はたまに飲んでるから一緒だけど(^▽^;))、ムショウに飲みたくなってしまったので、母に日本からノンカフェインの珈琲豆を送ってもらっちゃいました♪待ちに待ったコーヒーはとってもおいしかったのです。

※写真は本文とは関係ないけど、、上:ご近所さんがランチに差し入れしてくれたポンフレ(まながつお)の煮付け。下:義妹が日本から送ってくれた水天宮の腹帯とお守り。あとちょっと頑張るぞぃ!!