こちらのトマトはやや細長く酸味が強いです。大きさは日本の桃太郎トマトの半分くらい。トマト、実はインドのカレー料理に欠かせない食材なんです。もっとも、カレーといってもこちらではバジーとかサブジとかよばれるいわゆる野菜のスパイス煮みたいなものやダールといわれるお豆のスパイス煮なのですが、まあもともと英語でcurryというのはイギリス統治下に英国人がそういったスパイス煮こみの総称として使い始めて(※注)、なおかつ英国人がヨーロッパのシチューと掛け合わせたようなカレーを作り出したことから、英語や日本語のカレーのイメージはとろっとルーの濃いシチューのようなものになったようですが。。。
と、前置きがながくなりました。
正直トマトがカレー料理に欠かせないというのを聞いて私は驚きました。頭に日本のカレーのイメージがあるからかでしょうか。はたまた、トマトはイタリアのイメージ、と刷り込まれているのでしょうか。インドもトマトメジャーなんだーって。。。お値段もお手ごろ、10~15Rs/kg(30円~45円;日本の感覚で100円-150円というところか・・・)もちろんトマトだけでなく、トマトと玉ねぎ、というのが本当のところです。お料理のメインになる野菜は色々あります。カリフラワー、オクラ、インゲン、にがうり、ミニキュウリ、じゃがいも等、お豆ならヒヨコマメ、レンズ豆、緑豆。。。そういった食材をスパイスと煮る;厳密にいえば煮炒めるのですが、スパイス以外で必ず構成要素として必要なのが、トマトと玉ねぎなのです。この二つがないと、味が出ないということになります。こちらの玉ねぎは日本のと違い小粒な赤い玉ねぎで、とっても甘いのです。だからこの2つで料理に甘みと酸味を加えるというところでしょうか。
例えば、上左の写真はベンディ・バジー(オクラのスパイス炒め)。スパイスの他にトマトと玉ねぎのみじん切りも入っています。また、その右の写真はムングダール(緑豆のスパイス煮)。同じくトマトと玉ねぎがなければつくれません(ちなみにこれは今日のランチにメイドさんが作ってくれました。ご飯は日本米ですが・・・)。
スパイスについても必須スパイスというのがあるようですが、これはまた追ってご紹介したいです。私も香ばしさが気に入って病み付きになっているスパイスがいくつかあるんですヨ。
※注:もとはkariやkarilが語源のようです。詳しくはインドカレー伝にありますので読んでみて!
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